「あぁ~、そうですかぁ、癌ができてるんですねぇ。じゃ入院の準備をして明日にでも出直します。」
と医者に告げた私に
「何を言ってるんですか、明日はもうアナタいないかもしれんよ!今から手術をします。」
と、キッパリ言い切られ、流れに任せて麻酔を打たれたところまでが術前までの記憶。
目が覚めるとお腹には、術前に医者から言われた通りの術痕が残っていたのでした。
手術直後の画像は少々グロいので1カ月経過後のものを載せておりますが、メスはヘソの部分を迂回して下腹部まで開腹しているので、見方によっては『逆・北斗の拳』みたいになっています。。。飲み屋で「ケンシロウ」とか呼ばれてモテたりして(苦笑)。
緊急手術も無事終わり、傷口が癒えるまでの約2週間ほど入院を強いられることになった私。
急遽入院することになり、身の回りの品々を家族から届けてもらったり、会社へ連絡をいれたり、はたまた期待している(?)生命保険会社の担当へ連絡したりと、術後の検査の合間もわりと忙しく過ごしていて入院生活はあっという間に終わり晴れて退院することになったのでした。
今思えば、お腹を切った傷口よりも断然辛かったのは、『尿道に管を通されるコト』でした。
これが最悪でして、尿意を催すたびに通した管から激痛が襲ってくるのでした。
“尿道結石って、きっとこんな痛みなんだろうなぁ。。。”
こうして私の『患いたくない疾病No.1は、断トツで「尿道結石」』で、今も不動の地位に君臨しているのでした(苦笑)。
この管が抜けるまでの数日間は、まさに地獄でしたが管を抜いても当分は痛みや残尿感が収まらず退院してからも苦痛に悩まされることになるハメに。。。
退院後の経過は概ね順調。
強いて言えば、盲腸あたりから大腸を三分の一ほど切除したせいか、術後から下痢気味なくらいでしょうか。
食事制限等は特に医者から言われていないので、退院後も好きなものを好きなだけ口にする自宅療養をおくっていた私に退院後の1回目の検診日がやってきたのでした。
CT検査で切除した大腸周辺の治癒具体を確信、手術で患部付近のリンパも除去していたのですが、転移も見当たらず一応手術は「成功」と言うことで一安心。
と言うことで、医者から治療の第2ステージの「抗がん剤」の話を切り出さるのでした。
癌の種類によって抗がん剤の種類は異なると思うのですが、今回担当医から提示された抗がん剤は3種類。
下に示すこれらが大腸癌の抗がん剤といてメジャーなんだと思いますが、いずれも長丁場な服用と副作用を伴うとのこと。
(提示された抗がん剤たち)
- ゼローダ治療(Xeloda治療)
- ゼロックス治療(Xelox治療)
- ユーエフティ+ホリナート治療
さて、どれにしようか迷っている私に医者はそれぞれの治療についてパンフレットを持ち出し丁寧に説明を始めるのでした。
てっきり手術で取り除けば終わりだと思い込んでいた私は、患った横行結腸癌(大腸癌)という病を治すには長丁場になることを知らされたのでした。
そこで、やはり頭をよぎるのは「治療費」のこと。
どの治療プランを選んでも、半年以上の薬の服用と定期的な通院と検査、しかも抗がん剤治療なんで結構な出費を伴う様相。
当然通院日には会社を休む必要があるので、以前のように海外を飛び回ることもままなりません。
出張することで小銭を稼いで小遣いに充当していた私の生活パターンは崩れることになることは必至。
“こりゃ、いろいろ厳しくなりそうだなぁ・・・。”