我が家のアイドルとしてミニチュアダックスが不動の地位を築いていることは、これまで紹介している記事でご存知の方も多いかと。
1代目と2代目は実の親子で2度の悲しい別れを経験したのですが、やっぱり愛犬のいない生活は考えられず現在の3代目に至っております。
私の実家のほうにも同じく御年15歳のミニチュアダックス(♀)の老犬がいるのですが、口の中の調子が悪く病院で検査したところメラノーマ(悪性黒色腫)を発症していることが判明。
年齢が年齢だけにどうしてやるべきなのか、また彼女はいったいどうなりたいのか。。。。言葉が交わせないだけに非常に困惑しております。
口内のメラノーマ(悪性黒色腫)って犬には特に珍しい癌ではないらしく、特に老犬になると発症確率高い傾向にあるようです。
この年になるまでたいした病気にもかからず極めて健康で今回も歯石や口内炎が原因と思っていたので、メラノーマ(悪性黒色腫)と聞かされた時は大きなショックを受けました。
飼い主となる一人暮らしの母も当然ですが、一緒に生活しているパートナーが見舞われた癌にかなり困惑、むしろ“どうしてやるべきか”途方に暮れている現状です。
愛犬と長い間身近に居て時々思うことは、何かと飼い主目線で物事を考えてしまい勝手になってしまうこと。
当たり前ですが、愛犬にとって良かれと判断しそうするのですが、当の本人(本犬)たちってそう思っているのでしょうか?
例えば、口にするフードやオヤツの種類や量だったり、雨が降れば散歩を中止したり・・・等々、結局は飼い主の自分目線での決断に過ぎないんだと思います。
飼い主目線から脱するために、やはり障害となるのは何といってもコミュニケーションですよねぇ。
言葉が交わせないわけですから、“何を望んでいるのか、何が嫌のか”を仕草や挙動から察してあげる必要がありますし、この辺りは普段から生活を共にしておかないときめ細かく気づいてあげるのは難しいですよねぇ。
そんな中で、飼い主である母を含め私たち周囲が決断しなくてはいけないことは、大別すると3つではないでしょうか。
★『延命してあげること』
★『痛みを和らげてあげること』
★『心地よい暮らしを提供すること』
問題は、これら3つを全て満足させてやることは現状困難そうなこと。
ストレスを与え体力を削いで飼い主との時間を奪い可能な最大限の治療を施し寿命を延ばしてやることもできると思いますが、かなりの苦痛を強いることになるでしょう。
同様に薬で痛みを和らげ看病してやり、迎えがくる時を静かに待つのも選択肢の1つだと思います。
あるいは発病前と同様の生活を過ごし飼い主との時間を思う存分満喫し、見守られながらこの世から送り出してやるか。
いずれの先代も看取ってやることもできなかった悲しい経験も手伝ってか複雑な心境です。
いっそ、
『私は、こうしたい!』
って、言ってくれればいいのに。。。彼女はいったい何を思っているんでしょうねぇ(涙)。
人間よりも寿命が短いパートナーですから一緒に暮らすと決めた時点で覚悟はしているものの、いざ直面してしまうと考えることが多いですし、以前の覚悟が消し飛んでしまいます。
今は、奇跡が起きることしか考えられません。