提示された3つの治療プランはいずれも抗がん剤治療。
(提示された抗がん剤たち)
- ゼローダ治療(Xeloda治療)
- ゼロックス治療(Xelox治療)
- ユーエフティ+ホリナート治療
①と②が中外製薬さん、③はタイホウ製薬さんから提供されている治療法のようです。
パンフレットをもらい読んでみて私が選択したのは①のゼローダ治療、長くなるので今回は私が選択したゼローダ治療(①)について簡単に説明させていただきますね。
一方での選考漏れした④のユーエフティ+ホリナート治療については、比較レベルで少し記述しておきます。
中外製薬さん提供の①ゼローダ治療は、②ゼロックス治療と似ているようなので一緒に概要を説明させていただきます。
私も今回選択した①のゼローダ治療は、『朝晩の食後に決められた量の錠剤を2週間飲み続け1週間休み病院で経過を検査する』というクールを半年間継続させるというもの。
薬の量は患者(私)の身長と体重によって決められるようで、176cmで60kg(←今回の癌で減ってしまった)の場合ですと一度に服用する量は7錠でした。
一方で②のゼロックス治療は、これに加え各クールの最初に半日程度の点滴を伴うというプログラム。
ゼロックス治療を選択すると、点滴があるぶん薬の種類や量も変わってくるものと思われます。
また、選考から漏れた大鵬製薬さんの③のユーエフティ+ホリナート治療ですが、こちらは『8時間おきに1日3回の服用を4週間続け1週間休む』というクールを繰り返すもの。
まず、私が③を選択しなかった理由は「何クール継続させるかパンフレットに明記されてい」、「食事の前後1時間は服用できない」という2点でした。
“8時間おきに服用が義務付けられて、しかも食事の前後1時間となる計2時間は服用できない。”
規則的な服用にかなり時間の制約があり、いい加減な性格の私には面倒で到底ムリだと判断した次第です。
ただ頻繁に服用する分、薬自体はマイルドで副作用も少ないのかな。。。個人差もあるでしょうし、あくまでも個人的な印象で確証はありませんのであしからず(苦笑)。
で、②のゼロックス治療を選択しなかった理由は、「毎回の点滴がイヤだった」という、何とも単純な理由だったりして。
私が使うバンコクあたりの海外の病院は何か高級ホテルな雰囲気もあるし『サービス業』的な待遇で心地よいのですが、これを経験すると日本の病院は正直あまり好きになれないのです。
海外ではナースと仲良くなるという楽しみもありますが、日本ではそれも期待薄ですしね(笑)。
と言う消去法で選び生き残ったのが、今回服用を決めた①のゼロックス治療だったのです。
治療法の中では食後の服用だけなので続けられそうかなと言うことで、ゼロックス治療をはじめ1週間が経過し現在に至っております。
他の治療もそうですが、この手の癌治療について回るのが「副作用」。
今回の治療法3種類はどれも似たような副作用があるようで、私もそれに悩まされています。
ただ一番気がかりな、白血球や赤血球が減ると言った血液の症状は定期的な通院での検査でしかわからないので少々心配しているところです。
赤血球や白血球が減ってしまうと、血が止まりにくかったり免疫機能が低下したりするんでしょうから、sh会復帰後に海外渡航を目論んでいる私にとっては厄介な話ですよねぇ。
最後に服用する薬の費用ですが、1クール3週間で通院するわけですから、病院から2週間分の薬を処方してもらうことになります。
当然量にもよりますが、私が選択したゼロックス治療の場合は副作用となる手足の乾燥のローションやら発熱時の抗生物質、吐き気止めなどを含めると、1回あたり2~3万円。ジェネリックを選ぶと1万円程度の出費となり結構な負担になります。
この際に助けになるのが生命保険ということになるのですが、保険範囲に注意が必要です。
気をつけておかないといけないのは、「退院後の通院」がカバーされていることで、これが範囲外だと毎回の薬代をはじめとする薬代は自腹ということに。
うまくやれば「見舞金」などが支給され『癌長者』にもなれるかもしれません。
とは言うものの、何といっても元気が一番です。
こうして私の人生初となる抗がん剤治療が始まりを迎えたのでした。