それは、2019年2月中旬のことでした。
海外渡航から帰国後にどうも胃の調子が戻らず通院や検査を繰り返していた私でしたが、胃カメラを飲んでも原因が特定できずCTスキャンで体を輪切りにしてみることになりました。
どちらかと言うと健康診断でも検査中に怪しい箇所のサンプル採取が容易な胃カメラを従来から活用していた私。
今回の症状の発端も胃痛ですし、医者も私が潰瘍経験のあるピロリ菌保有ということで胃袋を中心に調べていたのは順当なアプローチだったのだと思います。
よく考えると胃カメラって、食道や胃あるいは十二指腸などを検査したりサンプル採取には向いていますが、
それ以外の部位の検査には無力。
今回の私のケースがまさにそれだったようでして、私が胃(正確には胃付近)に痛みを与えていたのは、横行直腸で胃袋に隠れるような格好で癌が進行していたのでした。
“これじゃ、胃カメラ飲んでもわからないわけだわ!”
原因がわかり妙に納得した私でしたが、医者の真剣な顔で私にこう告げたのでした。
最終的に私に下された診断は、「大腸癌のステージⅢb」。
人間のできていない私は現実が受け入れられず頭の中は真っ白に。。。。CTの検査結果を受け、即入院+即手術という事態に陥っていったのでした。
「この癌が胃の付近に痛みを与えていたようだが、問題はこの癌の影響で腸閉塞を誘発し大腸が破裂寸前です。今からすぐ切除手術の段取りをします。」
本来であれば、手術痕が極力残らないようにカテーテルを使用する(腹腔鏡手術)らしいのですが、癌の部位と一緒に破裂寸前の大腸と小腸の一部を除去しつなぎ直す必要があるため開腹手術を選択せざるをえず、胃袋あたりからへその下付近までメスを入れることになったのでした。
ICU(集中治療室)へ連行され、おむつを装着され、チンコに管を通され全身麻酔を打ったまでは覚えているのですが、4時間後に目覚めたときには手術は無事終わっていて腹には大きなガーゼが張られていたという結末。
幸いにも癌事態は約70mmという巨大なわりには他への転移は認められず経過を観察することに。
体重も手術前の65kgから10kgほどスリムになってしまい体力はまだまだ戻っていないと思っていましたが、この3月3日になんとか無事退院。
これから抗がん剤を使用した治療を半年ほど継続させることに。
抗がん剤の副作用もでてくるでしょうし、体力面や気力面を不安に思いながら私の癌闘病生活が始まったわけです。
このまま横行結腸癌(大腸癌)だけで収まってくれていれば、わざわざブログにまでるす気はなかったのですが。。。人生になかなかうまくいかないものですよねぇ。